ハースストーン Tips

A Note on the Hearth

ハースストーンプレイヤーの備忘録

ターン毎のカードの切り方

例えば5ターン目、5マナのミニオンを1枚使用するか、2マナ、3マナのミニオンを同時展開するかの選択肢があるといった状況が多々あると思います。プレイヤーの色が出る、カードゲームの醍醐味とも言えるようなシチュエーションですが、これにはセオリーがあるようなので、紹介したいと思います。

 

私はいろいろな人のプレイを見るのが好きで、自分がハースストーンをする傍ら、ハースストーンの配信をつけっぱなしにしています。私がよく見ていたある配信者が上記のような状況に出会った際、このような趣旨の発言をしながら即断でカードをプレイしました。

「コストの重いカードはあとからハンドでだぶつく可能性が高いが、軽いカードは小回りがきくからいつでも出しやすい。だからここはこれ。」

つまり、上の例でいう5マナのカードをポン出しすることを選んだのです。

この考え方は、当時の私にとっては新鮮で強烈だったため、今でも印象に残っています。これ以降この考え方を念頭においてプレイしていますが、概ね合っていると感じています。

 

5コストのカードは、4コストのカードより一回り大きなスタッツに設定されています。4コスト以下のカードと同等スタッツの場合は、ダメージを飛ばせたり雄叫びドロー効果がついていたりと、何かしらアドバンテージになる効果がついています。そのため、基本的には最大マナ数と同じコストのカードを切るのが最も強い動きになることが多いです。

 

なぜコストの重いカードがだぶつくかというと、他のカードと一緒に出しづらいというのがひとつです。重いカード程残りの動きを制限してしまうため、そのカードには大きな状況解決能力が備わっていることが求められます。「始祖ドレイク」や「ロード・ゴッドフリー」が一例です。

もうひとつ、大きなカードをプレイすることはライフを犠牲にしなければならない可能性が高いということが挙げられます。相手の盤面のミニオンより一回り大きいミニオンを出すということは、相手がトレードするときに1枚に対して2枚当てるという不利なトレードを強いられます。これは明らかに損をしているため、特殊な効果を持っているミニオンでない限りトレードせずにフェイスを詰めてくる可能性が高いでしょう。このため、比較的ライフに余裕のあるであろう早期の段階でプレイしなければ、以降プレイしづらくなっていってしまいます。

 

以上が、重いカードから先にプレイすべき理由です。一方で、軽いカードを持っておくことにもデメリットはあると感じています。後半になるほど相手のミニオンのスタッツ、質は上がっていくため、軽いカードでは太刀打ちできない盤面になっていき、役割を持てなくなってしまいます。活躍させるためには、強力なAoEと合わせて、あるいは大きい挑発と一緒に並べる等、一工夫必要になるかと思います。

 

結局状況によるという結論になってしまいそうですが、上で紹介した考え方はどうしても判断に困ってしまったとき、頼みの綱とするのに十分な信頼性を持っていると思います。皆さんも、ロープに急かされプレイを決めあぐねたときは、ぜひ参考にしてみてください。