ハースストーン Tips

A Note on the Hearth

ハースストーンプレイヤーの備忘録

所感

私は、アグロ、ミッドレンジ、コントロールの3タイプにデッキを大別した時、ミッドレンジデッキが一番好きですし手になじむデッキだと思っています。

一般的に、ミッドレンジはアグロに強く、コントロールに弱いという特徴を持つデッキタイプのようです。

しかし、ハースストーンではこのように簡単な相性表には当てはまらない事が多いです。各デッキタイプの中にも、幅広い特徴を持つデッキが存在しているためだと思います。

私はこのミッドレンジタイプの中でも、アグロとコントロール両方を見ることのできるものが好きです。特定のデッキ相手に特化しているわけではないので、引き運やプレイング次第ではどのデッキにも負ける可能性があります。しかし、マッチングした瞬間に結果が見えているゲームが苦手なので、どのデッキ相手にも五分前後で渡り合えるデッキの方が性に合っていると感じます。

私が触ってきたデッキの中でこのようなタイプに当てはまっていたように思うデッキリストは、ミッドレンジハンター、ドラゴンウォリアー、ドラゴンプリーストです。

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参考リスト。うろ覚えですが、コアカードからニュアンスをくみ取ってもらえたら嬉しいです。

 

いずれも、挑発ミニオンを含み、中盤のミニオンの質が特によく、フィニッシャーを数枚持っているというデッキです。

これらのデッキは、挑発ミニオンを始めとするアグロメタのカードのおかげで、早いデッキも捌くことができました。遅いデッキ相手にも、質のいいミニオンをテンポよく出し、圧力をかけていくことで、相手の除去札を枯らし、フィニッシャーで止めをさすというきれいなゲームプランを通すことができていました。

しかし、やはりドローが噛み合わなかったり、相手の除去札の切り方が的確だと、競り負けてしまうこともしばしばありました。このような紙一重のところで戦っているという感覚がとても楽しかったのを覚えています。

 

しかし、持ち出した上のデッキがどれもしばらく前のデッキであることから分かるように、久しくこのようなミッドレンジデッキを触れていません。直近で最も好みに近かったのはズルジンの入ったミッドレンジハンターでしたが、このデッキは中盤のミニオンが薄く、私の印象としてはコントロール色が強かったので好みとは少し離れていました。

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参考リスト

 

私はメタ読みには疎いので、ミッドレンジデッキが増えない原因がメタのためであるのかは分かりませんが、前拡張では招来メイジやコントロールウォリアーの存在で中速デッキは十分に活躍しきれないだろうとは思っていました。また、カードプール的にも中盤のグッドスタッツが不在であるように感じていました。

 

しかし、今年初めのスタン落ちによってDKがワイルドカードになり、今拡張でカードプールが広がった結果、ようやくミッドレンジデッキの活躍の兆しが見えてきたように思います。

 

現在最も上記3種のようなデッキを組みやすいのはウォリアーではないかと思っています。もともと中盤のミニオンの質は悪くなく、デッキ外リソースではありますがフィニッシャーも用意できていたヒーローに、今拡張でいくらかの挑発カードが与えられました。アグロ耐性はばっちりですし、ドクター・ブームのヒーローカードのおかげでコントロール相手にも長期戦をしかけることができます。

一方このヒーローは、与えられているカードがコントロールデッキに採用するのに適したものも多く、コントロールデッキを組んだ方が高いパフォーマンスを期待できる事が考えられます。特に、現在ならどのデッキであっても入れ得であろうヒーローカードが、7マナ払って盤面には一切干渉しないターンを挟む見返りに、それ以降圧倒的なアドバンテージを稼ぐというコントロールデッキにおあつらえ向きの性質をしている事が気にかかります。デッキを組むからにはいい戦績を期待したいので、ウォリコンを超えられるかが試金石となりそうです。

 

もう一人、ハンターもミッドレンジデッキが組めそうだと感じます。

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これらのカードは、まさに私が求めていた中盤のグッドスタッツミニオンです。上のミッドレンジハンターのリストと数枚入れ替えれば、私の好みには大きく近づきそうです。

問題は、どのカードも活躍するシチュエーションが限定的であることです。特に荒野のブラッドスティンガーが十分にパワーを発揮するには、メタが噛み合っている事が条件になります。

テンポよくミニオンを展開していきたいミッドレンジデッキにおいて、プレイの状況を選ぶカードはできるだけ少なくしておきたいので、特殊構築を組むなどして解決したいです。

ミッドレンジハンターには挑発ミニオンが少ないので、上のようなデッキが持つ方法でアグロをさばくことは難しいです。しかし、現在は当時なかった「急襲」のキーワード能力を持つカードが存在します。挑発は突撃に対しても有効で、先置き可能ですが、除去や沈黙によって打点吸収の役割を持てなくなってしまいます。対して、急襲は突撃に対して無力で、既に展開されているミニオンに対して後出し的にプレイする必要がありますが、打点削減の役割を確実に担ってくれます。考え方によっては、急襲を挑発の代わりに使う事も可能なので、環境をみて柔軟に動きたいです。

 

まだ新拡張のカードを全ては把握できていないので、これ以外にもミッドレンジデッキが出てくるヒーローがいることを期待しています。

 

私は、デッキ構築の経験はほとんどありませんが、強烈に覚えているものがひとつだけあります。

上の例に挙げたドラゴンプリーストがスタン落ちで使えなくなったとき、落ちたカードを抜いて調整していった結果以下のようなリストに落ち着きました。

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このリストは、トッププレイヤーが実績を残したリストと一枚違いでした。ブック・ワーム上級回復ポーションになっていたと記憶しています。リストがほとんど同じなので、カードの採用理由も分かりますし、ブック・ワーム上級回復ポーションも採用のメリット、デメリットを理解した上でなおブック・ワームを選択できたので、非常に満足のいくデッキ構築経験になりました。

新たなデッキタイプを創造したわけではないので、このようなことは珍しくないと思いますが、それでも構築初心者が自信をつけるのには十分なできごとでした。

 

今期は、拡張パックを闘技場で十分稼いだあと、手になじみそうなデッキが開発されていなければ、デッキ構築にチャレンジしたいと思っています。もしデッキを組んでみたいという方がいれば、とても楽しいのでぜひ一緒にチャレンジしてみてほしいと思います。