ハースストーン Tips

A Note on the Hearth

ハースストーンプレイヤーの備忘録

初めて握ったデッキ

私はこのゲームを始めてだいぶ経ちますが、初期の頃使っていたデッキのことは未だに覚えています。それだけ作成も実践も試行錯誤していたのだろうと思います。

この記事では私がゲームを始めた頃使っていたデッキについて振り返りながら触れていきたいと思います。

 

 

ゼロコストメイジ

私がこのゲームを始めてから初めて握ったデッキは、Trumpのゼロコストメイジでした。

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ゼロコスト

攻略サイトを覗いたところ、基本カードのみで組めるデッキが見つかったので組んでみました。チュートリアルと同じヒーローであるメイジのデッキだったので、なじみやすかったのを覚えています。

デッキの説明欄に書いてあったとおり、ランク20まではすんなり到達できました。

ちょっと頑張ってランク18まで来ると、とたんに勝てなくなりました。相手のデッキの質がぐんと上がっていて、とても太刀打ちできませんでした。

 

初めのうちは勝利ボーナスでゴールドを稼ぐことが目的だったので、ランクが止まることに関しては特に構いませんでした。しかし、だんだん勝ってランクを上げたいと思うようになったので、まずデッキを見直すことにしました。

同じメイジのデッキで、比較的上位にいるデッキを探したところ、ピンと来たデッキはフリーズメイジでした。

 

フリーズメイジ

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フリメ

このデッキは、勝率こそ一定以上の数値が見込めたものの、初心者が手を出すべきデッキではありませんでした。エピックやレジェンドカードが多く高価でしたし、プレイ難度も非常に高く、熟練者でさえ最善のプレイをできる人は一握りだと言われていたようなデッキだったのです。

しかし、私はコントロールデッキ特有の一発逆転のゲーム展開に魅了されていたので、足りないカードはなんとなく他のカードで補って上のようなリストを作成しました。

このリストは、完成型のフリメのリストと比較して、レジェンダリーだけでブラッドメイジ・サルノスソーリサン皇帝大魔術師アントニダスの3枚が足りていません。

初心者にはレジェンドカード1枚クラフトするのも非常に大きな負担だったので、なけなしのダストを使ってアレクストラーザ含む4枚から1枚だけクラフトすることにしました。

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初心者から見て、サルノスはその強さが全く分からなかったので真っ先にクラフト候補から外しました。

ソーリサンは非常に強力なキーカードであることは認識できていましたが、アドベンチャーカードでクラフトはできず、ゴールドもかつかつだったため採用は見送りました。

アントニダスは、とても強いカードだし使っている相手も気持ちよさそうにしているな、ということは分かっていました。しかし、ライフを15点にするアレクがいれば、ファイボ×2+フロボで勝てることを知っていたので、どう考えてもアレクがいればアントニダスは要らないだろうという結論に至り、アレクストラーザを作成することにしました。

マッドサイエンティストというアドベンチャーカードも足りていませんが、ドローソースで補って低資産フリーズメイジを完成させました。

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さっそく回してみると、フリメを回している気分にはなれますが、やはりそのものを使っているという実感はわかず、戦績も全く振るいませんでした。しかし、目新しいデッキだったので非常に新鮮で、資産を捻出して頑張って作ったこともあって愛着がわいており、しばらくはこのデッキを練習していました。

 

フェイスハンター

フリーズメイジでそこそこゴールドを稼いだ頃、このデッキは時間がかかり勝利ボーナス稼ぎには向いていないと悟り、新たなデッキに挑戦することにしました。

その頃、情報サイトで初心者に強く薦められていて、動画サイトでもプレイ動画が盛んに投稿されていた、フェイスハンターを作成してみることにしました。

それまで稼いでいたカードを分解すれば、ほとんどのカードは作成可能な状態だったので、フリーズメイジのようにデッキパワーが下がる心配も少なかったです。

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フェイスハンター

このデッキは当時非常にパワーの高かったアグロデッキで、このことは採用カードの多くが一斉ナーフされていることから分かります。当時は、

レプラノーム → 2/1

鬼軍曹 → 2/1

ナイフ・ジャグラー → 3/2

鉄嘴のフクロウ → 2マナ

魔力のゴーレム →4/2「突撃。雄叫び:敵にマナクリスタルを1個付与する。」

という状態でした。

グレイブズーカマッドサイエンティストがアドベンチャーカードだったので他のカードに置き換えていました。

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デッキリストの説明欄やプレイ動画内では、全てのカードをひたすら相手フェイスにぶつける、ということだけが強調されていました。それだけで勝てるのか半信半疑でしたが、回してみると本当に勝ててしまうデッキでした。

数日回しただけで、それまで絶対たどり着けなかったランク15を楽々越え、あっという間にランク10に到達してしまったことを覚えています。私にとって初めて結果を出せたデッキになりました。

快勝できて気持ちよかった反面、これはカードゲームでやる必要があるのだろうかというもやもやした気持ちも少しありました。それまで使っていたゼロコストメイジでのフェイスorトレードの選択や、フリーズメイジでのAoEを打つかもっと引きつけるかというような駆け引きをしているときの方がよっぽどカードゲームをしている感覚になれましたし、フェイスハンターはそれをないがしろにしているように感じたからです。

 

最後に

現在のメタにはフェイスハンターのようなアグロがおらず、メイジやウォリアーがのさばる歴代でも屈指のコントロール環境であると思います。ゲーム時間は長いですし、RNGで勝敗が決した時の虚無感は特に強いですが、私個人としてはさほど不満も感じていません。

しかし、アグロにヘイトが集まる環境の方が一般的なカードゲームとしては健全なようですし、プレイング面からも資産面からもコントロール環境は初心者には厳しいだろうと考えられます。そのあたりは今後の調整、新拡張の方向性に期待したいです。

 

この記事を読んでくれている初心者の方がいれば、私の経験から、勝つことと楽しむことは分けて考えた方がいいですが、初めのうちは楽しむことを優先してほしいということを伝えたいです。デッキリストのカード全てをコピーしなくても雰囲気は感じられるので、資産が許す限り気に入ったデッキをどんどん触っていって欲しいと思います。