ハースストーン Tips

A Note on the Hearth

ハースストーンプレイヤーの備忘録

灰に舞う降魔の狩人 レノクエストメイジ

新拡張リリースに合わせて、新クラスであるデーモンハンターが追加された。

拡張パックのカードに加えいくらかの配布カードがあるだけで、どれだけ活躍できるか見物だったが、蓋を開けてみればスタンダードはおろかワイルドでさえも驚異的なパワーを発揮し、Tier1の座に躍り出た。

特にワイルドでは月を食らうものバクを軸とした奇数デッキで猛威を振るっている。このデッキの登場により淘汰されてしまったデッキも少なくないようだ。登場以前とは少しばかりメタが変わっている。

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以下、現環境でのレノクエストメイジの立ち回り方を確認していきたい。

拡張リリースから一度ナーフを挟んだが、更なるナーフを控えているためこの環境も長くないことに留意されたい。 

立ち回りの頁では、以前の記事を書いた時点で存在していたデッキは割愛してある。 

 

 

 デッキリスト

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前環境と同じもの。文句のつけどころがなく現環境でも十分に戦える。

ゼフリスの強化がめざましい。私自身使いこなせているわけではないが、デーモンハンターのスペルに強力なものが多いことが追い風なようだ。

御魂斬り混沌爆発が特に強力な除去スペルとして挙げられる。9マナかかっていたところ7マナでフレイムストライクを打てるようになったのはあまりにも強い。

リスキーなので試していないが、4マナ時に火葬のオーラをピックできるのか非常に気になる。特にデーモンハンター戦では最序盤から展開が凄まじく、AoEを打ちたい場面がしばしばあるため、取れるのであればゼフリスはなにがなんでもマリガンで確保しておきたい1枚となるだろう。

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他には密言・崩なども有力な選択肢だ。

展開が遅れたり、ネルビアンの解絡師がうまく出てこなかった暗黒の刻ウォロを咎めることができる。アイスブロックで耐えたサイクロンメイジの返しとしても有用。

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 各立ち回り

 

ディスカードZOO…微不利

他の遅いウォーロックに紛れて現れたアグロタイプのデッキ。

新カードグルダンの手により、ディスカードをデメリットとせず怒濤の攻めを実現することが可能になった。

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マリガン時点で読みを外されている上に、展開力が凄まじく、手札が整っていたとしても除去が間に合わない場合がある。

逆に息切れも早いので、落ちたカードまで把握しながら相手の火力をきっちり計算し、適宜凍結を駆使しながらいなしてこちらのペースに持ち込みたい。

 

ハイランダープリースト…必勝

シャダウォックシャーマンvs奇数ウォリアーのような相性差。

特に気をつけることはないように思う。

相手はテンポを取れないため、こちらも悠長な動きを許される。2Tゼフリスから野生の繁茂と動けると、その後の動きが滑らかになる。

 

翡翠ドルイド… 有利

デーモンハンターを始めとするアグロデッキに滅法強いようだ。

捲られる可能性があるのは、中盤にケルサスからデッキを回されたとき。ケルサスに対する解答が限られているのに加え、毎ターン出てくる翡翠のゴーレムに付き合いながらクエストカウントを進めなければならないため、ドローが詰まると途端に厳しくなる。

ケルサスへの解答としてマリガンでゼフリスを探しておく必要があるかもしれない。

しかし、ボードの打点さえ抑えられれば、ケルサスを放置しておくこと自体はさほどリスクがないことが多いため、凍結スペルを駆使しながらゼフリス等解答を手に入れるまでまでやり過ごしたい。

 

奇数ウォリアー…有利

アグロデッキへのメタとして数が増えている。

ブランオラクルによるミルにさえ気をつけていれば勝つことができるはずだが、稀に装甲を十分稼がれて受けきられてしまう場合がある。ボードで圧をかけ続けることが求められるため、意識してプレイしたい。装甲30程度であれば抜ける印象。

 

奇数デーモンハンター…微有利?

毎回かなりいい勝負ができる相手。アホウドリを引かれているかどうかで難易度が変わるが、投げられてもすなわち負けとはならない。

 

アホウドリのことを考え、キープするハイランダーカードはゼフリス、カザカスまでとしたい。それ以降のカード、つまりレノ・ジャクソン等は、いずれプレイしたいカードではあるが効果の発動が確約されていないため、キープするのはリスクが伴う。加えて序盤の展開を捌くためにはこちらも前寄りなマリガンをしなくてはならないため、レノはキープしないと思う。

ゼフリスから取るカードは生け贄の契約が最も強いと思う。必要行動である回復と除去を一手に担える。ブランと合わせて2枚補充できると、憤怒のプリーステスまで返せる見込みが出てきて盤石となる。中盤まで温存できた場合はホーリーノヴァをピックすることもある。アホウドリが倒れる前であればいつ出しても強いカードなので、可能であればプレイを先延ばしにしていきたい。マッドサイエンティストエスト中の冒険者等からプレイしたいという意。

カザカスは1マナポーションから2点AoEをとるのが最も強いと思う。5マナポーションから2ドローを選ぶという本来やりたい動きは間に合わないため、軽量ポーションと合わせてミニオンを展開していくことで盤面を取り返す起点をつくりたい。

 

このマッチでは、魔竜の息吹がかなり強い。バトルフィーンドを返すことができれば5点ほど得することを見込めるし、サテュロスの監督者をターゲットにすれば、再起不能な盤面を形成されることを防げる。マリガンでキープしたいカードの1枚。

 

相手のデッキにはサイレンスが積まれているため、終末予言者を過信することはできない。ただ、憤怒のプリーステスの打点を吸ってくれたり、バナナでバフして盤面の取り合いに参加させたりすることができるため、ダメ元でプレイする選択肢も大いにある。サイレンスされた場合ソフトトーントとして打点を吸う事は期待できないためできれば凍結スペルと合わせて使いたい。

 

アグロが相手な訳だが、クエスト報酬は使用することの方が多かったように思う。エクストラターンを使って盤面を整えるか、リーサルを取り強制的にゲームを終わらせるか。ヴァルゴスまでは必要ないので、ヴァルゴスは中盤雑に切ってしまっていい。