MTGA記 3
9月中旬、いくつかのセットのスタン落ちに合わせて最新弾の『ゼンディカーの夜明け』がリリースされた。
リミテッド
私はこれまで、カードと限定土地を集めるためにリミテッドに注力していたが、今弾のリミテッドは非常に面白い。
裏面土地カードのおかげでマナスクリュー、マナフラッドを避けることができ、キッカーのおかげでマナフラッド、つまり引いた土地を盤面の強さに還元できないリスクが減っている。
カードゲームは、ある程度上達してくるとそれまでヘルパーになっていたランダム性が枷となり、思い通りにゲーム展開が進まないと感じる機会が増えてくる。これに関して、克服すべき障壁として向き合えるか、ゲーム展開をつまらなくする要素として切り捨てるかでカードゲームの適正の有無が露わになると思っている。
現在のリミテッドでは、プレイヤーによっては許容しがたいランダム性による事故の発生を抑えるメカニズムで溢れており、幅広いプレイヤー層を受け入れられる環境になっていると思う。
カード集めだけでなく、純粋にカードゲームを楽しむモードとして接することもできるため、構築の息抜きにぴったりだ。
初Vault達成
今期初めはリミテッドに勤しんだ甲斐あって、9/26にVault100%まで到達することができた。
6/26日にMAC版がリリースされたのと同時にプレイを開始したため、ちょうど3ヶ月でVaultを解放したことになる。
ランクモードをプレイしながらデイリークエストをクリアし、稼いだゴールドでショップからパックを購入しカードを集めるというのが恐らくスタンダードな遊び方だと思う。
私はこれに対して、構築イベント戦に全力で参加し、ゴールドは全てリミテッドへの参加費に充てていたため、資産稼ぎに特化した遊び方をしていた。Vaultの解放ペースも平均よりいくらか早かったのではないかと思う。
Vaultのポイントは、コモンもしくはアンコモンカードの中で、既に4枚持っているカードを入手した場合に還元される。進行速度はコレクションが揃っていくにつれて加速度的に上昇していくはずなので、これ以降も同様の遊び方を続ければ100%到達速度はどんどん速くなっていくことだろうと思う。レアカードの充足手段として活用していきたい。
構築イベント用デッキ作成
構築イベントには、報酬のレアカードを目当てに参加している。一回の入場で最大でも2枚しか貰えず、レアカードを集めるにはレアを貰える5勝に到達しない周も含めて膨大な参加回数が必要となる。
好きなデッキで楽しむというよりは、適当なデッキタイプを持ち込みひたすら数をこなすタイプのゲームモードだと考えたため、前期も愛用していた赤単アグロをチューニングして引き続き使用していくことにした。
デッキ
2 エンバレス城 (ELD) 239
4 アクームのヘルハウンド (ZNR) 133
18 山 (ZNR) 275
4 ショック (M20) 160
4 熱烈な勇者 (ELD) 124
2 棘平原の危険 (ZNR) 166
4 リムロックの騎士 (ELD) 137
4 砕骨の巨人 (ELD) 115
4 鍛冶で鍛えられしアナックス (THB) 125
3 朱地洞の族長、トーブラン (ELD) 147
2 髑髏砕きの一撃 (ZNR) 161
1 カルガの威嚇者 (ZNR) 145
4 義賊 (ELD) 138
4 エンバレスの宝剣 (ELD) 120
赤単は、123ムーブを理想ムーブとすることに加え、キルターンが早いので選択肢が少なく、求められる思考量も少ない。ゲーム時間も比較的短いので、数をこなすのにもってこいのデッキだ。
しかし、裏返せばプレイヤーの意志を反映できる機会が少ないため、ドライに回し続けることができないと次第にストレスが溜まっていくことになると思う。
私はドライなプレイヤーではあると思っているが、択の少ないデッキは好みではないため、早く資産稼ぎを終えて違うデッキも触ってみたいと思っている。
話によると、無課金で構築を遊ぶのに十分な資産を集めるのにかかる時間は半年程らしい。長いように感じるがゲームの面白さに助けて貰いながら気長に進めていきたい。
デッキの話に移るが、前期はひとくちに赤単と言っても『災厄の行進』を軸としたデッキを使用していた。
感覚としては、『災厄の行進』をキーカードとしたバーンタイプのコンボアグロデッキといった感じだ。
これを引けたときは多少の回復やブロッカーはものともしない勢いがあるが、引けなかった場合の勝ち筋が細い。
これを引くためのカード兼息切れ防止札として、『舞台照らし』が採用されていた。
私は、ドロソがあるならアグロデッキであったとしても握ることのできるタイプなので、災厄の行進軸赤単デッキはかなり好みなデッキタイプだった。これらのパーツはスタン落ちにより使えなくなってしまったため、このタイプのデッキはもう握ることができない。
行進軸と比較して、ゼンディカー環境の赤単はクリーチャー主体のデッキなため、除去や大型ブロッカーに弱く、ドロソもないため凌がれたときの息切れが早い。
好みのタイプからは遠のいてしまったが、それでもこのデッキを回すモチベーションとなってくれているのが『エンバレスの宝剣』と『義賊』だ。
『エンバレスの宝剣』は、装備したクリーチャーに二段攻撃とトランプルを付与することができる強力な装備品だ。瞬速がついているため、インスタントタイミングでの不意を突いた装備ができる。正統派切り札感のあるカードで、非常に気に入っている。
『義賊』は、条件を満たしていれば相手のデッキからカードを持ってきて使用できるというリソース回復カードだ。2 2/2速攻持ちという時点で十分強い。
リソース回復としての使い方は、後攻時であったり相手がマリガンし手札が少なかったりした場合機能せず、土地を引いた場合もリソースとして使用できないという不安定要素を抱えている。しかし本体スペックが高いため、こちらの効果はおまけ程度に考えることもできる。
プレイするだけで仕事をこなせるシステムクリーチャーといった感じでこのカードもお気に入りだ。
このデッキは、イベントで回しているぶんには7勝率が高く、勝てるデッキだと感じる。
レアカード量はそこそこだが、コアカード以外はマナ帯が同じカードと入れ替えても問題ないため、完成するまでの繋ぎとして安めの赤単を使っても十分通用するだろう。
今後の目標としては、両面土地あるいは2色土地がある程度集まってきた段階を目処にラダーに本格的に参入したいと考えている。それまで、この赤単を相棒にして構築イベント、貯めたゴールドを突っ込んでリミテッドに励んでいきたい。