ハースストーン Tips

A Note on the Hearth

ハースストーンプレイヤーの備忘録

MTGA記5

M21シーズンに始めたMtGAだが、初めてフルシーズン過ごしたゼンディカーの夜明けシーズンをちょうど終えた。今期の資産運用や、本腰を入れ始めたランク戦の動向について書いていきたい。

 

 

資産関連

ゼンディカーのコレクション状況

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ゼンディカーが解禁された当初、リミテッド参加キャンペーンでゼンディカーモデルのフルアートランドが配られていた。各色3枚ずつ計15枚用意され、うち3枚が配布されたため、残り12枚を自力で集めることになった。シールドを中心に、新カードを集める意識を持って回したおかげでコレクション充填に関して幸先のいいスタートを切ることができたように思う。

マスタリーパスを購入するためのジェムを集める目的で参加したクイックドラフトで今環境の面白さを確認し、必要ジェムが集まったあともドラフト目的でしばしば参加していた。

パック購入は日替わりセールに並んでいた場合のみで、パックの入手経路はほとんどリミテッドだった。

コレクション状況を見ると、無課金にしてはよく集めたほうだと感じる。コンプリートまでレアが60枚ほど不足しているが、これはプレオーダーを購入すればちょうど集まりきる数字だ。

シーズン終了時、ゴールドは35000ほど、ジェムは5400貯まっていた。自分の平均勝利数が分からないので3勝と考えておくと、ドラフトを23回ほど回すことができる。ワイルドカードを含めれば、全てのレアをコンプリートできる回数である。無課金でも十分コンプリートまで辿り着けると思うと非常に安いゲームだ。

 

ゼンディカーシーズン終了時点で、Vaultは300%を超えている。カードが集まってきたことによりポイントが貯まる速度も上がってきたため、来シーズンはもっと貯まりやすくなっていることだろうと思う。

資産稼ぎのために半年間スタンダードのイベント戦をやり続けていたが、報酬のレアが4枚以上被る率が体感50%を超えてきたためやめてしまった。今までのペースで資産が増えることはなくなったので、今後これがどう響くかといったところだ。

 

ストアでのゴールドの使い道は、ほとんど日替わりセールのスリーブに費やしていた。結構な額を使ったと思うが、それでもシーズン終了時十分なゴールドが貯まっていたことを考えると、ゴールドに関しても良心的な設定になっていることが窺われる。

 

ゼンディカーシーズンで作成したデッキは、ボロスサイクリング、グルールアグロ、ディミーアローグだった。グルールアグロは、M21からひたすら握り続けていた赤単のパーツを流用できたため、見た目よりコストがかからなかった。サイクリングは全くワイルドカードを使用しないので、きちんと作成したのは実質ディミーアローグだけとなる。このデッキは私を初めてのミシックランクに連れて行ってくれたデッキとなった。本当はゼンディカーシーズン中に到達したかったのだが、タッチの差で逃してしまうことになった。

 

使用デッキ

ゼンディカーシーズンに使用した主なデッキは、グルールアグロとディミーアローグだ。フォーマットはほとんどBo3を選択していた。Bo1については他のゲームでも飽きるほどやっていたため、刺激を求めて新しいルールに挑戦した形だ。

 

グルールアグロは、ゼンディカー環境最初のリーグ・ウィークエンドで日本チームが開発して以来、環境トップに居座り続けたデッキである。1,2,3Tはマナ通りのクリーチャーを展開し、4Tにエンバレスの宝剣で詰めるかグレートヘンジで長期戦を見据えたプランを選択するのが理想的な動きとなる。特にグレートヘンジが強力で、このカードによる継戦能力の高さが赤単をはじめとする緑以外のアグロとの差別点である。

トップTierデッキということで私も触ってみたのだが、3Tの動きを上手くかわされたときに立て直しが利かない展開が目立ち、私のプレイスタイルに合っていないと判断したためデッキを握り替えることにした。非常に分岐が多く、トップデッキを含めてゲームプランを組み立てることが必要になるデッキだったため、とても面白かった。

 

ディミアーローグは、クロックパーミッションと呼ばれるデッキタイプに分類されるビートコントロールデッキだ。クリーチャーを展開し、カウンターを使って相手の除去から守ったり、除去を使って壁をどかしたりして相手のライフを削っていく。

よくLOを狙うデッキと勘違いされているが、LOはあくまでサブプランで、コントロールや動きの鈍いアグロ、壁となるクリーチャーが多くアタックが通りづらい相手に長期戦を挑む際にとるプランになる。このデッキはパーミッションパーツでコントロールしながら戦うことができるためLOプランとの相性は悪くないが、ビートする方が速いため、相手に捲られるリスクを負わずに削りきってしまうのが理想だ。

根拠として挙げたいのがミラーでのサイドボードプランである。

ミラーでは、スカイクレイブの影を使ってビートするプランにシフトするのが定石となっているようだ。アタック3というのがばかにならない打点なのに加えて、遺跡ガニ空飛ぶ思考盗みで止められない数字なのでブロックに困ることになる。さらに除去を打ってもすぐに復活するのでリソースの無駄遣いになるというコントロールデッキ殺しの性能をしている。パーミッションの部分の被害が減るため、ローグ相手にかなり通りのいいカードだ。

ミラーなので基本的にはキルターンが同じデッキ同士の戦いとなる。その中ににスカイクレイブの影が投入されるというのは、ゲームの速度を上げてくれるカードだからという理由が透けて見える。やはり、LOよりもビートダウンプランを選択したほうが早く決着がつき、相手に逆転の目を与えずに済むことになるというわけだ。

 

メタの変化と研究の進行によりリストが変わり続けたため、ミシック到達時に使用していたリストを貼っておく。

 

相棒
1 夢の巣のルールス (IKO) 226

デッキ
4 遺跡ガニ (ZNR) 75
4 マーフォークの風泥棒 (ZNR) 70
4 空飛ぶ思考盗み (ZNR) 236
4 盗賊ギルドの処罰者 (M21) 125
1 本質の散乱 (IKO) 49
3 心を一つに (IKO) 60
1 無礼の罰 (ELD) 42
2 無情な行動 (IKO) 91
4 湖での水難 (ELD) 188
4 物語への没入 (ELD) 50
2 凪魔道士の威圧 (ZNR) 66
2 血の長の渇き (ZNR) 94
3 アガディームの覚醒 (ZNR) 90
2 ゼイゴスのトライオーム (IKO) 259
4 沼 (ZNR) 272
4 寓話の小道 (ELD) 244
4 清水の小道 (ZNR) 260
4 欺瞞の神殿 (THB) 245
5 島 (ZNR) 271

サイドボード
1 夢の巣のルールス (IKO) 226
2 塵へのしがみつき (THB) 87
1 取り除き (M21) 97
3 否認 (ZNR) 71
3 神秘の論争 (ELD) 58
4 スカイクレイブの影 (ZNR) 125
1 血の長の渇き (ZNR) 94

 

12月に行われたMOチャレンジで結果を残したデッキらしい。

サイドボードの取り除き血の長の乾きに変えたものがもとのリストだが、インスタントの除去がほしいと思う場面も多かったため、漁る軟泥をターゲットにできる取り除きを1枚入れておくことにした。体感どちらでもいい印象だが、取り除きの使い勝手はかなりよかった。

 

相性は明快で、速いデッキに弱く、遅いデッキに強い。

サイドボード後は脱出カードや墓地対策カードで簡単にメタられてしまうため、Bo3でプレイするのは若干向かい風かもしれない。しかし、クロックパーミッションというタイプの性質上幅広い相手を見ることができるため、そういったピンポイントメタカードに対するストレスは特になかった。

悪く言えば器用貧乏で、純ビートダウンや純コントロールデッキにはどうしてもそれぞれの振り切られた強みによって差をつけられてしまうように感じた。クリーチャーもしくは除去札いずれかに手札が偏ってしまった場合も、相手のデッキと噛み合わないとなかなか対抗することが難しい。ただ、4マナ4ドローという破格のコストパフォーマンスを持つ物語の没入を打つことができれば、その当たりの事故を挽回してゲームを建て直す起点を作ることは容易だという印象がある。

 

新環境になってからは、置物を使い回すヨーリオンデッキが目立った。大体3,4マナに強い動きが集中しているため、中マナ域にはカウンターが決めやすく攻略が簡単だった。環境初期はまだ勝てるデッキというポジションを維持している雰囲気があったが、このデッキが新環境でも息できるデッキであり続けるかどうかは今後のデッキ開発にかかっていると思う。前環境は好きだっただけにメタが塗り変わるのは少し寂しい気もするが、新しいデッキを握れることに期待したい。

 

今後

スタンダードBo3ではミシックに到達することができ、一段落した感触を得ている。

新環境がきたので、カード集めがてらドラフトをやり、集まったカードで新デッキを作成することを当面の目標としたい。

 

スタンダードが落ち着いてきたタイミングでヒストリックへの参入を考えたいと思っている。スタンダードイベントをやめたのは、報酬のレアカードが体感50%程の確率でだぶってしまっていたからだ。ヒストリックのイベント戦であれば、ヒストリックプールの中から報酬が抽選されるため当分報酬の被りを気にすることはなくなるだろう。デッキを作りさえすれば、それを使って資産を増やし続けることができると思うので、比較的安い単色デッキから何かひとつ用意したい。